相崎哲史執行役員
リレーション事業本部 / 本部長
株式会社MS&Consultingの創業メンバー。飲食業界を中心に、CS(顧客満足)とES(従業員満足)を高め、業績向上に繋げる組織改革コンサルティングに定評。リレーション事業本部長として約40名のコンサルタント組織を率いて育成や組織開発に従事するとともに、複数の新規事業の立上げを行う。
相崎哲史執行役員
リレーション事業本部 / 本部長
株式会社MS&Consultingの創業メンバー。飲食業界を中心に、CS(顧客満足)とES(従業員満足)を高め、業績向上に繋げる組織改革コンサルティングに定評。リレーション事業本部長として約40名のコンサルタント組織を率いて育成や組織開発に従事するとともに、複数の新規事業の立上げを行う。
実は最初からコンサルタントを目指していたのではなく、大学時代は教職を目指していました。当時、塾講師のアルバイトをしていて、生徒一人ひとりに合わせた授業を行い、生徒が日に日に成長する姿を見るのが楽しみでした。「その時、その場所、その人にだけ存在し得る授業」を目指していたのですが、企業固有の課題を解決する姿勢は、現在の仕事にも通じているように思います。
そこからコンサルタントを志すようになったのは、とある講演会がきっかけです。諏訪湖のミジンコの話を延々と語っていると思いきや、いつの間にか環境変化の中の企業進化論に繋がる内容で、会場全体を巻き込むコンサルタントに出会い「コンサルタントって面白い仕事だな」と強く感じました。翌日には彼が執筆していた20数冊の本をすべて購入して読み漁り、自分もコンサルタントになってみたいと思うようになりました。
新卒2年目からコンサルティング営業を担当するようになったのですが、当時は資料作成も全くできず営業も手探りで行っていました。そんな中、「毎月1000万の売上成果を上げたらマネージャーになれる」と上司に言われ、がむしゃらに頑張り、半年後にマネージャーになりました。
MS&C創業時は外食事業部のマネージャーとして、現在は事業部だけでなく会社全体に責任を持つ立場となりましたが、今でも多くのクライアントを担当しています。また、既存事業の牽引だけでなく新規事業にも力を入れています。
ひとつ目は、ある和食屋さんでのマネジメント支援です。当時行っていた店長向けの教育研修の参加者で、アルバイトのマネジメントが上手くいかずホールスタッフが辞めてしまうという状態が続いていました。店舗の状態を測るチームアンケート(従業員満足度調査)を実施したところ、「スタッフの声を聴いてもらえてない」「店長の考えていることが分からない」といったコミュニケーション課題がある事が分かりました。そこで、各スタッフと面談を行ってもらい、メンバーとの関係性を築くことに力を注いでもらいました。するとスタッフが辞めなくなり、組織が変わりました。「ちゃんと向き合って本気で取り組んだら変わる!」ということを改めて実感したプロジェクトでした。
ふたつ目も飲食業界で、経営幹部の意識改革に取り組んだ案件です。当初、その企業には経営理念が設置されておらず、社長自身も「理念って必要ですか?」という状態でした。問題は現場ではなく経営陣だと考えました。まずは、社長と経営幹部と一緒に、顧客の声を一つずつ読み解くことから始めました。自店にいらっしゃる顧客の立場になって問題に気づくという、言わば「改善の一歩目」を経営幹部自らに取り組んでもらったのです。その後、社長自身の考え方も変わり、「スタッフ育成には理念が必要だ」と合宿を行い、ゼロから経営理念を創るに至りました。貴重な経験を伴走させて頂いたパートナーとして、今でも頼っていただける大切なクライアントです。
クライアントによって必要としていることは違うので、経営危機に瀕した企業を支援する際には財務の勉強をしてから支援を行うなど、色々な分野の勉強をして臨むことを大切にしています。お付き合いが20年以上になるクライアントもいるので、会社対会社ではなく、「人対人の関係」になれているのが嬉しく感じますね。
現在力を入れている事業は採用支援です。多くのクライアント企業にとって、「今、本当に求められていることは何だろう」と考えたときに、業界全体で人材確保に苦戦している中、人材支援会社では行き届かない領域がある状況を目の当たりにし、この課題に向き合えるのは当社しかいないのではないかという使命感からこのビジネスを立ち上げました。
「新規事業」と呼んではいますが、クライアント企業が本当に悩んでいることや困っていることを解決するためのコンサルティングを提供しているだけです。決して「儲かりそうだからやりましょう!」ではなく、私たちだからこそ企業の最適解が出せる事業にチャレンジし、クライアント企業の未来を一緒に創っていくためのビジネスモデルとして、進めていきたいと思っています。
基本はCS・ESをはじめとしたSPC(サービスプロフィットチェーン)支援が着実に伸びていくという、主軸のビジネスの成長を前提に、その次に、まだ拾えていないボールやポテンヒットになっているテーマを私たちの会社が拾っていくことが新規事業となり、結果的に当社の収益になっていく、という構造を形にしようとしています。業界に多数存在する業者が誰も拾わない「課題」が無数に今も存在していること自体がチャンスなのです。
コロナ禍で、世の中の店舗が営業できないと、当社のビジネスも成り立たないという経験を経たので、今後何かイレギュラーな事態が起こっても盤石な体制で臨める状態をつくっていくことも大事だと思っています。
これまで、塾講師やコンサルタントとして人生を歩んできて、子供の教育を突き詰めていくと大人(親)の教育であると気づきました。親や周りの大人たちがいかに職場でイキイキと働いて、家庭でも家族や子供たちに笑顔で接することが出来るかが大切なので、「イキイキと働ける職場を世界に創る」ことを自分のミッションに、会社としても実現していくつもりです。
正直、人物像はありません(笑)。「誰でもどんな可能性でもある」し、後天的な要素がすごくあると思うので、採用段階ではあまり求めていません。強いて言えば「欲」を持っている人ですね。自身の心の声に耳を傾けて、真摯に物事に立ち向かえる人。それぞれの「欲」をもとに、入社後に伸びていけばいいと思っています。そういう意味では、成長意欲や学習意欲、素直さが大事かなと思います。いきなり100点満点は出さなくていいです!